りょうしせんさー(ピーピーエフディーそくていき)

量子センサー(PPFD測定器)

植物に届く光を、通常400〜700nmの光子の量として測るセンサー。PPFDの確認に使う。

量子センサーは、植物に届く光の量をPPFDとして測るためのセンサーです。一般的なPAR用の機種は400〜700nmを対象とし、測定値は µmol/m²/s で表します。PPFDメーターやPARメーターの受光部に使われます。LI-CORの技術説明では、この波長範囲を光子の量として測る仕組みが説明されています。

育成ライトの距離や調光を変えたとき、葉を置く高さでどれだけ光が届くかを確認できます。ただし、測定値だけで植物ごとの適正値が決まるわけではありません。

照度計・スマホとの違い

確認方法得られる値植物育成での使い方
量子センサーを使うPPFDメーター対象波長範囲の光をPPFDで測るライトが変わる比較では、機種のLED対応や測定条件も確認する
照度計人の目の感度に合わせた照度、lux同じ光源で位置や距離を比べる参考。PPFDへの換算は光源に合う係数が必要
スマホの照度・PPFDアプリアプリや使うセンサーによる内蔵センサー、カメラ、外付け量子センサーのどれを使うかを確認する

Apogeeの換算資料では、PPFDとluxの比率は光源によって異なります。照度計の値に一つの係数を掛けても、すべてのLEDで同じ精度になるわけではありません。

スマホ画面にPPFDと表示されていても、端末内蔵センサーやカメラからの推定なのか、外付け量子センサーの測定結果なのかは分けて確認します。アプリ名や表示単位だけから精度を判断しない、という確認手順です。本ページで各アプリや端末を実測比較したものではありません。

PPFD測定器なら、どのLEDでも同じように測れる?

量子センサーにも、波長による感度の違いや校正の不確かさがあります。Apogeeのセンサー説明では、太陽光などの広い波長の光に適した機種でも、赤・青を強く含むLEDでは誤差が大きくなる場合を示しています。

仕様や説明書では、対応する光源、波長ごとの感度を示す分光応答、校正条件を確認します。表示できる最大値や小数点以下の桁数だけでは精度は分かりません。

また、400〜750nmを対象にするePAR用の機種もあります。通常の400〜700nm用と測定範囲が違うため、数値を比較するときは対象波長をそろえます。遠赤色を含むライトを調べる場合も、メーターがどこまで測るかを先に確認してください。

棚では中心と端を分けて記録する

照射範囲を比べたい場合は、ライトを動かす前に測る条件を決めます。

1. 高さと出力を記録する

植物を置く高さに測定面を決め、ライトから受光部までの距離と調光設定を記録します。

2. 向きと影を確認する

棚の水平面を比較するなら、受光部の向きも水平にそろえます。測定中は自分の影がかからないようにします。

3. 中心と端を分けて測る

同じ高さの中心と端を測り、測定位置ごとに値を残します。中心の1点を棚全体の平均として扱いません。

4. 自然光の条件を残す

窓の光が入るなら、測った時刻と自然光の有無も記録します。

受光面の向きや影への注意は、Apogeeの取扱説明書(Deployment and Installation、冊子10ページ)を参照しています。中心・端の記録は家庭の棚で条件をそろえるための整理方法で、規格に基づく製品試験ではありません。機種固有の準備・扱い方は説明書に従います。

1回のPPFD測定から、窓辺で1日を通して受ける光量は確定できません。時間帯で変わる光も含めて考える指標はDLIです。

まず何を確認すればよい?

同じライトの設置位置を比べたい場合は、まず同じ機器・距離・向きで条件をそろえます。異なるライトのPPFDを比べるなら、その光源に対応する測定器かを確認します。照度から概算したい場合はLUX・PPFD換算計算機を利用できますが、推定値を実測値として扱わないでください。

測定条件をそろえた後の距離調整は照射距離の考え方へ進めます。購入候補の資料を見るときも、植物育成LED一覧から各モデルの測定距離・中心値・照射範囲を合わせて確認してください。測定器の数値だけを理由に、新しいライトの購入や出力の増加を決めるものではありません。

参考資料

資料確認日: 2026-10-16。製品やアプリの精度を当サイトで実測した結果ではありません。

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